ベテラン刑事がむごたらしい姿で発見された。
殺害されたのち、廃屋の”梁”に両手両足を括り付けられ、吊るされていた。
刑事の口へ押し込められた紙には”怠惰”の2文字。
ナマケモノのメタファー。
逮捕された犯人の青年は神の使いを名乗る。
青年曰く、ある日スマホに突然見知らぬアプリがダウンロードされた。
神からの司令を伝えるアプリ。
自分は怠惰を司っており、大罪を犯した者の情報が伝えられ、罪に応じた姿で殺すのだ。
刑事Aは怠惰な日本警察への警告として殺されたのだ。
我々はあくまで正義のために行動している。
その後も七つの大罪を模した殺人が続いていく。
アプリの出所や通信の履歴を辿っても”神”には辿り着けない。
殺されるのは決まって警察。
もしくは、”麦茶”とか”ティー”と呼ばれるセックスドラッグの常習者。
小麦色のリキッドを電子タバコで摂取するタイプ。
連続殺人は”麦茶”に迫る人物を消していく手段だった。
連続殺人及び”麦茶”の主犯格は”色欲”の男。
色欲を許さないと供述していた彼はしかし、享楽の追及のために”麦茶”を製造していた。
追い詰められた彼は隠し持っていた”麦茶”を飲み込み、絶頂のままに事切れる。
コメント
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